BtoB営業メールの平均KPIは?開封率・クリック率の目安と数値を改善する診断チャート

「配信システムを導入し、リストも準備した。いざ一斉メールを送ってみたけれど……うちの開封率10%って、他社と比べて高いの?低いの?」
BtoBのメールマーケティングにおいて、このような悩みを抱える担当者は少なくありません。営業メールは「ただ送って終わり」ではなく、配信結果(数字)を見てボトルネックを解消していくプロセスが最も重要です。しかし、基準となる「平均値」を知らなければ、正しい改善アクションを起こすことはできません。
本記事では、BtoBメール配信における「平均的なKPI(目標となる数字の目安)」を公開するとともに、あなたの課題に合わせて「次に読むべき対策記事」がひと目でわかる診断チャートをご用意しました。数字を正しく測り、反響率を劇的に引き上げましょう。
目次
BtoB営業メールの平均KPI(目標にすべき数字の目安)
まずは、BtoB業界におけるメール配信の主要な指標(KPI)の平均値と、目指すべき合格ラインを把握しましょう。自社の配信レポートと以下の表を見比べてみてください。
| 指標(KPI) | BtoB平均値の目安 | 意味と合格ライン |
|---|---|---|
| 到達率 (Delivery Rate) |
95% 以上 | エラーにならず、相手のサーバーに届いた割合。90%を下回る場合はインフラやリストに重大な問題があります。 |
| バウンス率 (Bounce Rate) |
2% 未満 | 宛先不明などで弾かれた割合。一般的に5%を超えると、迷惑メール業者と判定されるリスクが高まります。 |
| 開封率 (Open Rate) |
20% 〜 30% | 届いたメールのうち、開かれた割合。新規開拓(コールドメール)なら20%前後、既存顧客なら30%以上が目安です。 |
| クリック率 (CTR) |
1% 〜 3% | 配信総数に対して、本文内のリンクが押された割合。ここが最終的なコンバージョン(問い合わせ)に直結します。 |
※業界やリストの属性(新規か既存か)によって数値は変動します。
あなたの課題はどこ?数値を改善するための「診断チャート」
自社の数字を確認したら、次は「どこが平均値に達していないか(ボトルネック)」を見つけ出し、正しい対策を行いましょう。以下の症状に合わせて、必要なノウハウ記事へお進みください。
🚨 症状1:到達率が95%未満、またはバウンス率が2%以上ある
【原因】宛先リストが古い、または送信元ドメインの信用がない
どんなに良い文章を書いても、そもそも相手に届いていません。まずは「リストの掃除」と「送信インフラの整備」を最優先で行う必要があります。
- 👉 まずは古いリストを掃除する:リストクリーニングの実践マニュアル
- 👉 信用を高めるインフラ設定:SPF・DKIM・DMARCとは?設定まとめ
- 👉 届かなくなる原因を知る:ドメインレピュテーションの仕組み
⚠️ 症状2:到達はしているが、開封率が15%未満にとどまる
【原因】件名に魅力がない、または迷惑メールフォルダに入っている
受信トレイまでは届いていますが、スルーされているか、迷惑メール判定を受けて見られていない状態です。件名の改善と、ドメインの温め(ウォームアップ)が必要です。
- 👉 開かれる件名を作る:反響率が上がる営業メールの件名・本文テンプレート
- 👉 迷惑フォルダ入りを防ぐ:ドメインウォームアップの正しい手順
✅ 症状3:開封はされるが、クリック率が1%未満にとどまる
【原因】本文の訴求力が弱い、またはリンクの配置が悪い
メールは読まれていますが、次のアクションに繋がっていません。本文の構成を見直すとともに、相手の承諾(オプトイン)を得た信頼関係の構築を見直しましょう。
- 👉 クリックされる本文の書き方:反響率が上がる営業メールの件名・本文テンプレート
- 👉 信頼関係の基本:オプトインとは?読まれるメールの絶対条件

メールマーケティングの成果を最大化するKPI診断ファネル。自社の配信レポートと照らし合わせ、「到達 → 開封 → クリック」のどこで数字が平均値を下回っているか(ボトルネック)を見つけ出し、上流から順番に対策していきましょう。
KPI①「到達率・バウンス率」を劇的に改善する具体策
メールマーケティングにおいて、最も優先すべきは「到達率」の改善です。どんなに素晴らしい内容でも、届かなければ意味がありません。
到達率を95%以上に保ち、バウンス率を下げるためには、「リストクリーニング」が不可欠です。退職などで使えなくなったアドレス(ハードバウンス)を放置して送り続けると、自社ドメインのレピュテーション(信用)が失墜し、最終的には全てのメールが迷惑フォルダに直行してしまいます。エラーアドレスは毎回の配信後に必ず除外しましょう。
KPI②「開封率(Open Rate)」を引き上げる3つのテクニック
無事に受信トレイに届いたメールを「開かせる」ためのテクニックをご紹介します。
- 差出人名(From)の工夫: 「株式会社〇〇」という企業名だけでなく、「山田|株式会社〇〇」のように担当者名を加えることで、人間味が出て開封率が上がります。
- 件名の最適化(20文字の法則): スマホでもPCでも見切れない「20文字前後」に、最も伝えたいベネフィット(利益)を配置しましょう。「ご案内」のような抽象的な件名はNGです。
- 配信タイミングの最適化: BtoBの場合、月曜日の午前(会議や週末のメール処理で忙しい)や、金曜日の夕方を避けるのがセオリーです。「火曜〜木曜の午前10時〜11時頃」が比較的開封されやすい傾向にあります。
KPI③「クリック率(CTR)」を最大化する本文の作り方
メールを開いた読者を、Webサイトや資料請求画面へ確実に誘導(クリック)させるポイントです。
- 1メール=1メッセージの原則: あれもこれもと複数のリンク(CTA)を置くと、読者は迷ってしまい結局クリックしません。1通のメールにつき、一番取ってほしい行動(ゴール)を1つに絞りましょう。
- ファーストビューへの配置: 読者はメールを最後までスクロールしてくれるとは限りません。重要なリンクや結論は、メールを開いてすぐ目に入る位置(ファーストビュー)に配置するのが鉄則です。
- セグメンテーション(ターゲットの細分化): 全員に同じ一斉メールを送るより、「過去に資料請求をした人向け」「休眠顧客向け」など、属性に合わせて本文を書き分けることで、クリック率は劇的に跳ね上がります。
まとめ:数字を正しく測り、ボトルネックを順番に解消しよう
メールマーケティングの成果は、「到達率 × 開封率 × クリック率」の掛け算で決まります。
クリック率だけを上げようと本文を工夫しても、そもそも到達率が低ければ全体の成果は上がりません。まずは自社の配信レポートを確認し、「到達率・バウンス率(インフラ・リスト)」→「開封率(件名)」→「クリック率(本文)」という上流から順番にボトルネックを解消していくことが、成功への最短ルートです。
「自社で改善を繰り返すリソースがない」「プロのノウハウで高い開封率を出したい」企業様へ
メールマーケティングの数値改善には、専門的なインフラ知識と継続的なABテストが必要です。自社での運用に限界を感じたら、プロにお任せください。FAXDM屋ドットコムでは、到達率にこだわった強固なシステムと、反応率の高いノウハウを用いた「メール配信代行サービス」を提供しています。
メール配信のKPIに関するよくある質問(FAQ)
Q1.新規リストへの配信で開封率が5%しかありません。異常ですか?
A.購入したばかりの完全な新規リスト(コールドメール)の場合、開封率は低くなる傾向にありますが、5%はやや低い水準です。件名の改善が必要なほか、迷惑メールフォルダに入ってしまっている可能性(ドメインレピュテーションの低下)も疑われます。
Q2.クリック率はどのURL(リンク)のクリックを計測すべきですか?
A.最もコンバージョンに直結する「メインのCTA(資料請求ページやサービス詳細ページ)」のクリック率を最重要KPIとして計測してください。配信停止(オプトアウト)のリンクや、会社概要のリンクのクリックは除外して考えるのが一般的です。
Q3.Appleの「メールプライバシー保護(MPP)」は開封率に影響しますか?
A.はい、影響します。AppleのiOS 15以降の機能により、実際にはメールを開いていなくても「開封された」と自動計測されてしまうことがあり、開封率が実態より高く(水増しされて)表示される傾向にあります。そのため、近年は開封率だけでなく「クリック率」や「実際の問い合わせ数」をより重視する流れになっています。
この記事の執筆にあたり参照した統計データ・資料
- Benchmark Email:
平均メール開封率・クリック率レポート(2024年版) - HubSpot:
【施策別】Webマーケティングの主なKPI|活用方法や目標の設定手順 - 一般社団法人日本ビジネスメール協会:
ビジネスメール実態調査
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