飲食店リストの正しい作り方と配信対象の選び方|営業メールの反応率を上げるリスト精度の極意
営業メールを成功させるうえで、最も重要なのは「送る相手」です。いくら件名や本文を工夫しても、対象がズレていれば結果は出ません。たとえば、居酒屋向けのサービスをカフェに送っても響かないように、ターゲットが明確でないリストでは反応率が極端に下がります。
飲食店リストの質が悪いと
- 閉店済み店舗や無関係業種に配信してしまう
 - 一斉送信後にクレームやエラーが増える
 - 反応率が上がらず、費用対効果が見えない
 
「リストの精度=営業成果の基盤」です。FAXDMや電話営業と違い、メール営業は「数より質」が結果を左右します。精度の高いリストを使うことで、 – 到達率が安定し(迷惑メール判定が減る) – 読まれやすく(業種・地域がマッチ) – 返信・反応率が向上する といった効果が現れます。メール営業の成果は、本文よりリストで8割決まると言っても過言ではありません。

目次
飲食店メールリストの種類と特徴
飲食店リストの作り方には大きく分けて2つの方法があります。
- 自社で収集する(手作業・調査型)
 - 配信代行業者やデータ提供会社を利用する(外部委託型)
 
それぞれにメリットと注意点があります。
自社収集の特徴
Googleマップや「食べログ」「ぐるなび」などの飲食店ポータルから情報を収集する方法です。対象エリアや業種を絞れる反面、時間と労力がかかり、メールアドレスが非公開の店も多く、効率面では限界があります。また、法令(特定電子メール法)上、公開情報以外から取得したアドレスへの送信はNGです。
代行業者リストの特徴
一方、配信代行業者が整備しているリストは、 – 全国規模で網羅(例:95,000件超) – 業種・地域・チェーン店別に抽出可能 – 「営業メールお断り」除外済みで法令対応といったメリットがあります。自社収集より初期コストはかかりますが、スピード・正確性・法的安全性で優れています。
特に飲食業界は開店・閉店のサイクルが早いため、定期的にリストを更新している業者を選ぶのがポイントです。
リスト作成に使える公開情報の活用法
リスト作成では、「公開されている情報のみを活用する」ことが基本です。たとえば、飲食店ポータルサイトや公式サイト、SNS上の連絡先などは公開情報に該当します。
主な公開情報の例
食べログ・ぐるなび・ホットペッパー:店舗メールや予約フォームを確認 – 公式サイト・Instagram・LINE公式:問い合わせメールやDM対応可否を確認 – 商業データベース:国税庁法人番号・行政オープンデータから法人情報を照合
これらを組み合わせることで、「営業メールを送って良い対象」を判断できます。また、国税庁の法人番号を活用すれば、企業の業種・所在地・代表名などを整合でき、リストの信頼性を高められます。
注意点として、取得方法よりも「使用ルール」が重要です。公開情報であっても、「営業メールお断り」と記載がある場合は送信不可です。また、個人宛(フリーメールアドレス)ではなく、法人・店舗宛のアドレスに限定することが特定電子メール法の遵守にあたります。
リストを作る前に決めるべき3つの基準
闇雲に店舗情報を集めても、効果のあるリストにはなりません。まずは「どんな飲食店に営業したいのか」を明確に定義することから始めましょう。この段階での設計が、配信後の成果を大きく左右します。
- 業態(ジャンル)を決める
 - 地域(商圏)を決める
 - 店舗規模(個店/チェーン)を決める
 
飲食店は「和食・中華・洋食・カフェ・居酒屋・焼肉」など、多様なジャンルに分かれています。たとえば食材を扱う企業なら「和食・居酒屋」、システム系なら「チェーン系カフェ・レストラン」など、自社商品と相性の良い業態を明確に絞り込むことが大切です。
地域を絞ることで、営業効率が大幅に上がります。例:- 関東エリア → 新商品キャンペーンの初動テスト – 関西エリア → 展示会や商談会に合わせた案内配信 特に「県単位」よりも「市区町村単位」で設定すると反応率が安定します。
個人店向けは「オーナー判断が早い」、チェーン店向けは「導入まで時間がかかるが受注単価が大きい」。目的に応じてどちらを重視するかを決めましょう。
ターゲット選定の考え方とセグメント戦略
飲食店業界は、店舗規模・業態・経営形態によって反応の傾向が大きく異なります。したがって「誰に何を伝えるのか」を明確にするセグメント設計が欠かせません。
個人店・中小チェーン・本部狙いの違い
- 個人店:オーナー判断が早く、返信率が高い。訴求は「コスト削減」や「便利さ」
 - 中小チェーン:管理者が存在し、導入判断は早いが資料重視。
 - 本部・大手チェーン:検討期間が長く、資料送付+電話・FAXフォロー併用が有効。
 
BtoB商材別の最適ターゲット
- 食材・調味料 → 個人店・地元居酒屋
 - POS・レジ・予約システム → チェーン本部・複数店舗展開店
 - 清掃・衛生サービス → 繁華街立地・夜営業店
 - 広告・集客ツール → カフェ・ランチ中心店
 
商材ごとにターゲットを変えることで、メール内容も最適化されます。
送ってはいけない対象と法令遵守のポイント
飲食店への営業メールは、特定電子メール法の対象です。法人・店舗宛であれば配信できますが、個人宛や明確に「営業メールお断り」と記載されている店舗には送信できません。
「営業メールお断り」への対応
店舗サイトやポータル掲載情報に「営業メールはご遠慮ください」とある場合は、配信対象外にします。こうした除外対応を行うことが、クレーム防止と法令遵守の両立につながります。
法人宛・公開アドレスのみを対象にする
配信対象は必ず「公開されている法人・店舗のメールアドレス」に限定します。個人名義のGmailやYahoo!メール宛は対象外。また、メール本文にはオプトアウト(配信停止)手段を明示することが義務付けられています。
このルールを守ることで、信頼性の高い営業活動を維持できます。
成果を上げるリスト運用と更新のコツ
飲食店は閉店・業態変更が多いため、リストは生き物です。定期的に更新・検証を行わないと、エラー率が上がり、反応率が下がります。
リストメンテナンスの基本手順
- 配信後にエラーメールを除外
 - 反応のないアドレスを再確認(3か月ごと)
 - 新規開店・業態変更情報を追加
 - 「営業メールお断り」リストを共有・除外
 
これらを自動化できる仕組みを持つと、管理負担が大きく減ります。
リスト運用を外部化する選択
自社で更新作業が難しい場合、配信代行サービスのリスト運用プランを活用する方法もあります。定期更新・法令チェック・除外管理をまとめて任せることで、営業部門は「内容づくり」に集中できます。
まとめ:反応率を上げるリスト戦略の全体像
飲食店リストは、単なる「アドレスの集まり」ではなく、営業成果を左右する戦略データベースです。成果を安定させるには、次の3ステップで運用するのが理想です。
理想的なリスト設計フロー
1️⃣ 業態・地域・店舗規模を明確にする 2️⃣ 公開情報と法人データを照合して収集 3️⃣ 「営業メールお断り」除外+定期更新
この流れを仕組み化することで、反応率は安定し、クレームリスクも減少します。
最後に、信頼できるリストと配信代行サービスを活用することで、法令を守りながら成果を最大化できます。全国95,000件以上の飲食店データを業種別に整備した当社の配信サービスも、「営業メールお断り」除外・Gmailワンクリック解除対応など、安心して利用できる体制を整えています。
