ライン・エクステンション(ライン拡張)とは、「ブランド・エクステンション(ブランド拡張)」の一種で、親ブランドと同一の製品カテゴリーにおいて、新製品を導入すること
「ライン・エクステンション」は、新たなラインを市場に導入するよりも低コストで低リスクなため、採用されやすいでしょう。
消費者にとってもなじみがあるラインのため、新製品が受け入れやすくなり、購入される確率が上がるからです。
「ライン・エクステンション」は、新たな顧客の獲得を容易にします。
自社ブランドの複数の商品を展開するため、競合企業の参入を防ぐ効果も見込めるでしょう。
ライン拡張事例
例として日清食品の「カップヌードル」や、キッコーマンの「丸大豆しょうゆ」などがあります。
日清食品は同じ「カップヌードル」のカテゴリーの中で、「シーフード」「カレー」とフレーバーを変更し、新製品を導入しました。
キッコーマンの「丸大豆しょうゆ」は、100mlから1Lまで、サイズが違う製品を導入しています。
これは、サイズによるライン拡張の例となります。
「ライン・エクステンション」のデメリットは、新たな商品の導入により、顧客が特定の商品の興味を失ったり、新たなラインを立ち上げる機会を損失してしまうことです。
ブランド拡張
ブランド・エクステンションには、「ライン・エクステンション」の他に、「カテゴリー・エクステンション」があります。
「ライン・エクステンション」が親ブランドと同一カテゴリーであるのに対し、「カテゴリー・エクステンション」は異なるカテゴリーでの展開をすることです。
例として、「ソニー生命」と「ソニー銀行」などが挙げられます。
(このページは2014年に掲載した記事を2015年2021年5月に加筆修正更新したものです)