日本でSNSやコミュニケーションツールとして普及しているLINEを活用した広告手法である、LINE広告というものがあります。

LINEは日本人の約70%がユーザーとなっており、またアクティブユーザーの高さも魅力のツール。LINE広告ではLINEの膨大なユーザーに情報発信することで、高い広告効果が見込めます。
この記事ではLINE広告の基本やメリット、事例などを紹介していきます。

line広告のイメージ画像
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LINE広告とは?

LINE広告は、SNSやコミュニケーションツールとして普及しているLINEに広告発信ができる運用型広告プラットフォームです。LINEは国内ユーザー数が8,800万人と膨大でかつアクティブユーザー数が85%と高いため、LINE広告では日本国内の多くのユーザーに情報を届けられます。

また、10代~50代の全年齢の80%以上に使われており、男女の使用率も比較的均一なため、さまざまな属性に広告発信ができるのも特徴です。
ここからはLINE広告の種類、費用などを簡単に紹介していきます。

LINE広告の種類

LINE広告には次のような種類があります。ターゲットやマーケティング目的にあわせてうまく使い分けましょう。

デモグラフィック配信

一般的なWeb広告の手法で、年齢、性別、地域、興味関心などの属性からターゲティングを行い、特定の層に広告を発信する手法です。

オーディエンス配信

購入履歴、LINE公式アカウントへのアクセス履歴などのユーザー情報をもとに、特定のセグメントに配信をおこなう手法。例えば、一度購入したユーザーに、リピート購入を促す際などに有効です。
なお、LINE公式アカウントとは、LINE内にもつことができる企業独自のアカウント。LINE広告と組み合わせることで、さらに効果的なマーケティングが可能になります。

類似配信

類似する情報にアクセスしたユーザーに対して広告配信するシステムです。自社のビジネスや商品に関連する情報に興味を持つユーザーに絞って情報発信ができるため、高い効果が期待できます。

リエンゲージメント配信

LINEでは独自の自社アプリを開発し、ユーザーに提供する機能があります。自社アプリをインストールしたユーザーが休眠状態になっているときに、再利用を促すことができるのがリエンゲージメント配信です。

予約型広告

ユーザー層ではなく、配信する画面や期間、広告内容をあらかじめ設定して、配信することができる機能です。期間限定のキャンペーンを幅広く告知したい場合などに活用できます。

LINE広告の配信画面

現在はLINEは多岐にわたるサービスを展開しており、LINE広告ではそれらのさまざまな画面に広告掲載が可能。広告掲載ができる画面の一例は次の通りです。

  • LINEトークリスト
  • LINE VOOM(旧タイムライン)
  • LINE NEWS
  • LINEマンガ
  • LINE BLOG
  • LINEショッピング
  • LINE広告ネットワークを活用した提携アプリへの広告発信

ターゲットや自社のサービスの特性、マーケティング目的などをふまえて、情報発信する画面を選びましょう。

LINE広告の始め方

LINE広告はPCとインターネット環境さえあれば簡単に始めることができます。ここではLINE広告を始めるステップを紹介します。

LINEビジネスアカウントの発行

まずはLINEのビジネス用アカウントを発行します。企業のメールアドレスを登録すればオンラインで簡単に登録が完結します。
LINEビジネスアカウントの作成はこちら https://account.line.biz/signup

LINEアカウントでも作成できますが、個人のLINEアカウントを使用すると、そちらに紐づいてしまうので、企業のメールアドレスと紐づけるケースが多いです。

LINE広告アカウントの作成

LINEビジネスアカウントにログインすると、広告アカウントを作成できます。請求先情報、広告主情報、商材情報などを入力していきます。また、LINE公式アカウントの情報入力も必要です。公式アカウントを持っていない場合は、広告アカウントとあわせて作成を進められます。

クレジットカード情報の登録

LINE広告費用を決済するためのクレジットカード情報を登録します。広告アカウントのトップページからアクセスできる「広告マネージャー」の中に「請求と支払い」というメニューがあるので、そこから登録します。

クリエイティブと遷移先広告の審査

LINEに表示させる広告コンテンツである「クリエイティブ」と広告からアクセスできる「遷移先広告」の審査をおこないます。

広告マネージャーの「広告ライブラリ」内の「メディア」からコンテンツをアップロードすれば、審査手続きを進められます。

配信の詳細の設定

審査に通ったクリエイティブは、広告マネージャーから作成する「キャンペーン」にて配信方法の詳細を設定することができます。企業のマーケティング目的にあわせて配信ターゲットや配信画面などを設定すれば、広告配信の準備は完了です。

LINE広告のメリット

LINE広告には次のようなメリットが存在します。

リーチ力と開封率の高さ

LINE自体のアクティブユーザーが膨大な数に上るため、多くのユーザーに情報を届けられます。また、開封率も60%程度と、メルマガの15%程度と比較して高く、費用対効果の高い広告発信が可能です。

最低価格がなく、多様な料金体系

LINEは最低価格がないため、非常に低コスト。次の3つの課金方法があるので、用途や予算に応じて柔軟に広告配信を行うことができます。

  • CPC(クリック)課金:ユーザーが広告をクリックすると課金される
  • CPM(インプレッション)課金:表示回数に比例して課金される
  • CPF(友だち追加)課金:LINE公式アカウントの「友だち」に追加されたときに課金される

豊富な配信先とセグメント方法

LINE自体の展開サービスが豊富なため、他のWeb広告と比較して豊富な広告発信先があります。また、老若男女問わず、かつ全国で利用されており、それをさらに利用サービスや関心のあるトピックなどで詳しくセグメント分けできるため、最適なターゲットを選んで広告発信が可能です。

AI機能による自動発信機能もある

多様な広告発信メニューを自前で管理するのは難しい、という方のために、予算を設定すれば、AIが自動で最適な方法を選別し、広告発信を行う機能があります。これなら、初心者でも効率的に広告発信が可能です。

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事例|株式会社一真堂

長野県を中心に店舗展開している、ブライダルジュエリーを扱う一真堂では、ブライダルフェアの認知度拡大にLINE広告を積極的に活用しています。

期間限定のフェアの認知度と利用者向上を目的に、フェアの時期が近付くと、トークリスト、ニュース上部などに積極的に広告を発信。【期間限定】という訴求文章や指輪の画像を入れるなどしてユーザーの目をひきつけ、また広告へのアクセスを促しています。

LINEは期間を詳しく区切って、膨大なユーザーに一気に広告発信をおこなうことができるため、多くのユーザーにフェアの情報が伝わり、LINE広告をきっかけに多くの利用者が集まりました。

LINE広告を活用すれば低コストで効率的な広告発信が実現

日本国内では膨大なユーザーを抱えるLINEに広告を掲載するLINE広告なら、コストをかけずに多くのユーザーに広告発信ができます。豊富な広告手法や掲載サービス、細かなターゲティング機能を活用すれば、費用対効果の高い広告発信が可能です。

また、手続きは全てオンラインで手軽に完結するため、人的なリソースの少ない中小企業やスタートアップでも活用しやすい広告手法です。ぜひ皆さまのビジネスにおいても、LINE広告の活用を検討してみてください。