交通広告の種類と選び方|BtoBで効果が出る電車・駅広告はどれ?

「自社のサービスを、丸の内や品川にオフィスがある大企業に知ってもらいたい」
「Web広告のCPA(獲得単価)が高騰してきたので、オフラインの施策を打ちたい」
こうしたBtoB企業のニーズに応えるのが、電車や駅に掲出する「交通広告(交通OOH)」です。
しかし、中吊り、まど上、駅看板、デジタルサイネージ…と種類が多すぎて、「どれを選べばいいのか分からない」という声も少なくありません。
本記事では、数ある交通広告の中から「BtoBで成果を出しやすい媒体」を厳選し、それぞれの特徴と選び方を解説します。
この記事は「オフライン広告戦略」の詳細解説ページです。
BtoB企業が「交通広告」を出す戦略的メリット
なぜ、デジタル全盛の今、多くのSaaS企業やBtoB企業がこぞって電車や駅に広告を出すのでしょうか。
Web広告にはない、3つの明確なメリットがあるからです。
公共性が高く「信頼」が得られる
交通広告は、鉄道会社の厳しい審査(考査)を通過しなければ掲出できません。
そのため、「駅に広告が出ている=怪しい会社ではない」という社会的証明(ソーシャルプルーフ)になり、その後の商談やWebサイトでのコンバージョン率(CVR)向上に寄与します。
ターゲットの「生活動線」に入り込める
ビジネスパーソンの多くは、毎日決まった時間に、決まった路線で通勤し、決まった駅を利用します。
この「習慣的な行動」の中に広告を置くことで、自然な形でサービス名を刷り込むことができます(ザイオンス効果)。
エリアセグメント(地域指定)ができる
「大手企業が多い丸の内エリア」「ITベンチャーが多い渋谷エリア」など、ターゲット企業が集中する場所を選んで出稿できるため、Web広告よりも物理的に確度の高い層へアプローチ可能です。
【電車内広告】通勤時間をハックする
電車内は、乗客が一定時間とどまるため、じっくり読ませたり、動画を見せたりするのに適しています。代表的な3つの種類を紹介します。

▲ 視認性が高い4つの主要メディア(中吊り・まど上・ドア横・ビジョン)
2-1. 中吊り広告(天井から吊るす)
- 特徴: 週替わりなどで更新サイクルが早い。「ニュース性」や「インパクト」重視。
- BtoB活用: 新サービスのローンチ、大型イベントの告知、書籍の出版記念など。
まど上ポスター(網棚の上)
- 特徴: 1ヶ月〜の長期掲出が基本。立っている乗客の目線に入る。
- BtoB活用: 企業ブランディング、長期的な知名度向上。「〇〇なら、この会社」という純粋想起を作るのに最適。
トレインチャンネル(ドア上の動画)
- 特徴: ドア上の液晶画面で流れる動画広告。ニュースや天気予報の合間に流れるため注目度が高い。
- BtoB活用: サービスの利用シーンを具体的に見せる「解決策の提示」。無音でも伝わるテロップ必須。
【駅広告】ターゲット企業の「最寄り」を狙う
ターゲットとなる企業が入居しているオフィスの「最寄り駅」を狙い撃ちする戦術です。
いわば、物理的な「ABM(アカウント・ベースド・マーケティング)」です。
駅貼りポスター(短期集中)
駅の通路やホームの壁に貼るポスターです。1週間単位で掲出できます。
「展示会の会場最寄り駅」に出して来場者を誘導したり、「特定の大手企業がある駅」に出して、その社員に強烈にアピールするといった使い方が可能です。
駅看板(長期的な資産)
ホームの向かい側や、階段付近にある電飾看板(サインボード)です。半年〜年単位の契約が一般的です。
自社のオフィスの最寄り駅に「案内看板」として出すことで、来社するクライアントや採用候補者に安心感を与えられます。
【屋外広告】街のランドマークになる
駅の外に出て、街中のビルやトラックを活用する「OOH(Out of Home)」広告です。
インパクトは絶大ですが、コストも高くなる傾向があります。
屋外ビジョン・ビルボード
渋谷のスクランブル交差点などの大型ビジョンや屋上看板です。
圧倒的な認知拡大が見込めますが、BtoBでここまで投資するのは、上場直後や大規模なリブランディング時など、フェーズが限られます。
アドトラック(宣伝トラック)
広告でラッピングされたトラックが、オフィス街を周回します。
「音」と「巨大なビジュアル」で強制的に注意を惹きますが、オフィス街では騒音規制や企業の品格への配慮が必要です。
失敗しない選び方の3ステップと費用感
種類が多すぎて迷ってしまう場合は、以下の3ステップで絞り込んでいくとスムーズです。
STEP 1:ターゲットの「路線・駅」を決める
「誰に見てほしいか」ではなく「その人は何線を使っているか?」から逆算します。
- 大手企業狙い: 丸ノ内線、千代田線、JR山手線(東京・大手町・品川エリア)
- IT・ベンチャー狙い: 半蔵門線、銀座線、東急線(渋谷・六本木エリア)
- 展示会誘導: ゆりかもめ、りんかい線(ビッグサイト方面)
STEP 2:目的から「媒体」を選ぶ
- サービスの中身を理解させたい: トレインチャンネル(動画)、ドア横ポスター(読み込ませる)
- 社名の知名度を上げたい: 中吊り(インパクト)、まど上(反復)
- 特定の企業を狙い撃ちたい: その企業の最寄り駅の「駅貼りポスター」
STEP 3:期間と予算を決める
交通広告は「期間」によって費用が大きく変わります。
| 媒体 | 期間 | 費用感(目安) |
|---|---|---|
| 中吊り | 2〜3日 | 100万〜200万円(全線) |
| まど上 | 1ヶ月 | 150万〜300万円(1線) |
| 駅ポスター | 7日間 | 3万〜8万円(1駅1枚) |
※路線や駅のランクによって価格は大きく変動します。
まとめ:Web広告の限界を「エリア戦略」で突破する
交通広告は、単なる「場所貸し」ではありません。
「信頼できる企業である」というブランディングと、「ターゲットの行動圏内に入り込む」というターゲティングを同時に実現できる、BtoBにとって強力な武器です。
「Web広告のCPAが合わなくなってきた」「特定のエリアの企業にアプローチしたい」と考えているなら、まずは少額から始められる「駅貼りポスター」や、ターゲット企業の多い路線での「まど上広告」から検討してみてはいかがでしょうか。
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交通広告に関するよくある質問
Q. 申し込みから掲載までどれくらいかかりますか?
デザイン審査(考査)があるため、通常は掲載開始の1ヶ月〜2ヶ月前には申し込みが必要です。駅貼りポスターなど空き枠があれば2週間程度で実施できる場合もあります。
Q. 個人事業主でも広告を出せますか?
鉄道会社や媒体によって規定が異なりますが、一般的に個人名義での出稿は難しいケースが多いです。法人格を持っているか、代理店を通じて確認する必要があります。
Q. デザイン制作もお願いできますか?
多くの広告代理店では制作も請け負っていますが、別途制作費がかかります。規定のサイズとデータ形式で自社入稿することも可能です。
本記事の参考・出典元
-
・ジェイアール東日本企画(jeki)
(JR東日本の交通広告媒体情報、メディアガイド) -
・メトロアドエージェンシー
(東京メトロの広告メディアデータ、利用者属性データ) -
・オリコム(Oricom)
(交通広告・OOH広告の基礎知識と効果測定指標)
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