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BtoB営業の最強武器「ROI(投資対効果)」とは?決裁者を納得させる「費用対効果」の計算と提案法

  
価格しか見ていない現場担当者と、将来の利益を見ている決裁者の間に立ち、ROIというレンズを通して「コスト」を「リターン」に変換して見せるBtoB営業マンのアイキャッチ画像。
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BtoB営業の最強武器「ROI(投資対効果)」とは?決裁者を納得させる「...
▼ この記事の対象:現場担当者は気に入ってくれているのに、最終決裁者(社長・役員)から「高いからダメだ」と却下されてしまい、あと一歩で失注することが多いBtoB営業担当者

価格しか見ていない現場担当者と、将来の利益を見ている決裁者の間に立ち、ROIというレンズを通して「コスト」を「リターン」に変換して見せるBtoB営業マンのアイキャッチ画像。

「現場の〇〇課長は『これ絶対欲しい!』と言ってくれたのに、最終決裁で社長に『予算オーバー』と却下された…」

BtoB営業で最も悔しいこのパターン。なぜ起こるのでしょうか?
それは、現場担当者と決裁者(社長)で、「見ている判断基準」が全く違うからです。

  • 現場担当者:「使いやすいか? 楽になるか?」を見る。
  • 決裁者(社長):「儲かるか? 投資した分を回収できるか?」を見る。

社長にとって、あなたの商品の購入は「出費」ではなく「投資」です。
この記事では、決裁者を納得させ、ハンコを押させるための最強の武器「ROI(投資対効果)」の計算と、具体的な提案テクニックを解説します。

営業におけるROIとは?「価格」ではなく「効果」を売る

ROI(Return On Investment)とは、日本語で「投資対効果」のこと。
「投資したコストに対して、どれだけ利益が出たか」を表す指標です。

ROI (%) = 導入効果(利益増加額 + コスト削減額) ÷ 導入コスト × 100

例えば、100万円のシステムを入れて、年間150万円のコスト削減ができれば、ROIは150%。「元が取れて、さらに50万円儲かった」ことになります。
決裁者が「高い」と言うのは、金額そのものが問題なのではありません。
「その金額を払って、それ以上のリターンがあるイメージが湧かない(=損しそうだ)」から却下するのです。

効果を「金額換算」するテクニック

営業マンの腕の見せ所は、見えない効果をいかにして「お金(円)」に換算するかです。
決裁者の好物である「2つの効果」を数字で示しましょう。

コスト削減効果(守りのROI)

最も説得しやすいのがこちらです。「時間」や「無駄」を金額に変換します。

【例】業務効率化ツールの提案

「事務作業が楽になります」では社長には響きません。こう変換します。

  • 1日30分の作業短縮 × 社員10名 = 1日5時間の削減
  • 5時間 × 時給2,000円 × 20営業日 = 月20万円の削減

「社長、このツールは月額5万円ですが、導入するだけで毎月20万円浮きます。差し引き15万円の利益が出るのと同じですが、やりませんか?

売上アップ効果(攻めのROI)

「この商品を入れれば、御社の売上がこれだけ伸びます」という提案です。

  • 「成約率が1%上がれば、月間売上が〇〇万円増えます」
  • 「集客数が1.2倍になれば、利益が〇〇万円上積みされます」

※こちらは不確定要素を含むため、過去の事例(類似企業の成功データ)を添えると信頼性が増します。

システム導入前(Before)と導入後(After)のコストと利益を比較したROIシミュレーション図解。導入によって人件費が削減され、最終的な利益が年間150万円増加する様子を可視化している。

初期費用はかかりますが、それ以上にコストが削減されるため、最終的に会社に残るお金(利益)は増えます。これが投資の考え方です。

「高い!」を黙らせるROI提案書の作り方

商談の終盤、クロージングで提示する見積書には、必ず「ROI試算表」を添付しましょう。

Before / After を比較する

現状(Before)のまま放置した場合の「損失」と、導入後(After)の「利益」を並べます。

  • 現状: 手作業による人件費 年間300万円(垂れ流し)
  • 導入後: システム費50万円 + 人件費100万円 = 合計150万円
  • 結論: 導入するだけで、年間150万円のキャッシュが会社に残ります。

回収期間(Payback Period)を明示する

経営者が一番気にしているのは「いつ元が取れるのか?」です。

「初期費用は100万円と高額ですが、コスト削減効果により6ヶ月で全額回収できます。
7ヶ月目以降はずっと御社の『純利益』になり続けます。
逆に言えば、導入を1ヶ月遅らせるごとに、御社は〇〇万円ずつ損をし続けることになります

ここまで言われると、合理的な経営者は「NO」と言えなくなります。

ROIは誰に語るべきか?

ROIトークは強力ですが、相手を間違えると逆効果になります。

相手 ROIの話は… 理由
決裁者
(社長・役員)
必須(メイン) 投資判断をするのが仕事だから。「儲かるか?」にしか興味がない。
現場担当者 補足程度に 「会社の利益」と言われてもピンとこない。「自分が楽になるか」を優先して話す。

まとめ:営業マンは「投資のアドバイザー」になれ

「商品を売りつけに来た人」と思われると、価格交渉(値引き)をされます。
しかし、「御社に利益をもたらす投資案件を持ってきた人」になれば、パートナーとして歓迎されます。

「高いですね」と言われたら、チャンスです。
「はい、価格は高いです。ですが、ROI(投資対効果)を見ていただければ、最も安くて賢い買い物であることが分かります」
と、自信を持って計算書を差し出しましょう。

決裁者(社長)に直接提案できるリストを作りませんか?

ROI(投資対効果)の提案が最も刺さるのは、現場担当者ではなく「経営者」です。
代表電話による受付突破に苦労するより、社長の手元に届くFAXDMで、投資価値を直接アピールしましょう。

営業ROIに関するよくある質問

Q. 定量的な効果(数字)が出しにくい商材の場合はどうすればいいですか?
A. 例えば「デザイン」や「教育研修」などは直接的な金額換算が難しいですが、「採用コストの削減」や「離職率低下による採用費抑制」といった周辺の数字に置き換えることができます。また、数値化できない定性効果(ブランドイメージ向上など)は、ROIの補足資料として添付するのがベターです。
Q. 「ROAS」と「ROI」はどう違いますか?
A. ROAS(Return On Advertising Spend)は「広告費に対していくら売上があったか」を見る広告用語です。対してROIは「投資(コスト全体)に対していくら利益があったか」を見る指標です。経営判断では、最終的な利益を見るROIの方が重視されます。

参考・出典

  • グロービス経営大学院「ROI(投下資本利益率)とは」
  • 経済産業省「IT投資の費用対効果(ROI)に関する評価手法」

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