ロールアドレス (roll address) とはinfo@、marketing@、support@といったような、一定の役割(ロール=役割)を割り当てられたメールアドレスのことで、個人用のメールアドレスとは異なる特徴を持っています。

ロールアドレスはロールベースのメールアドレスと呼ばれることもあります。
ロールアドレス一覧

ロールアドレスの種類

ロールアドレスには先述したinfo@、marketing@以外にも複数の種類があり、数百種類を超える数が存在します。

ロールアドレスの種類は、ネット検索すれば一覧表などを探し当てることもできますが、Webサイトによって数がまちまちです。明確な抽出方法がないため、どんなロールアドレスがどのような意味で使われているか調べるのは、かなり骨の折れる作業です。

主なロールアドレスと役割

代表的なロールアドレスとその役割について以下で紹介します。

info@、marketing@など

マーケティングで広く利用されているロールアドレスです。会員や購入者に対して送信される製品やサービスなどの情報、広告や宣伝などに関するメールを送信する際に使われています。
メルマガ登録したお店や会員登録したWebサイトなどから、こちらのメールアドレスでメールが届くのを見たことがあるかもしれません。

support@ , all@など

すべてのユーザーや、すべての従業員などのくくりで、一度に多くの人が受け取れるようにロールベース化したメールアドレスです。情報共有のためのロールアドレスと言っていいでしょう。
support@~というアドレスで、顧客サービスに関連して、商品やサービスに対するユーザーからの問い合わせに対する受信や、送信時のアドレスとして利用されるケースが目立ちます。

ftp@ , uucp@

一般的にはあまりなじみのないアドレスですが、こちらはプログラムやサービスなどのインターフェースに使われているメールアドレスです。その意味で、サービス用メールアドレスと呼ばれています。

admin@ , ceo@

ある特定のユーザー、地位、役職等に利用されるロールアドレスです。特定の受信者が個人というより、その役割を持つ人が受信者となるイメージで、役職用アドレスと呼ばれています。

test@ , asdf@

たとえば社内で新しいWebページを作ったり、機能を実装したりする場合にテストアカウント用にメールアドレスを付与されるケースがありますが、そうしたロールアドレスとしてこちらが利用されています。
こうしたロールアドレスは外部には公開されず、もっぱら内部でのみ利用されるケースがほとんどです。

webmaster@

Webサイトに関する問い合わせを受信したり、ユーザーからのメールに対応する際に広く使われているロールアドレスです。

postmaster@

こちらはメールに関する問い合わせを受信したり、ユーザーに対して対応したりする際に使われているロールアドレスです。

spam@ , abuse@

一般ユーザーがあまり見かけない、spam@ , abuse@といったロールアドレスは、スパムなどの迷惑行為を行っている送信元を特定するために使われることがあります。

ロールアドレス一覧

faxdm屋所有ロールベースメールアドレスのユーザー名一覧です。

roll addressroll address
admin@accounts@
contact@administration@
customer@ads@
hello@adwords@
home@allstaff@
info@announce@
information@assistenza@
mail@backup@
office@biz@
order@booking@
post@campaign@
postmaster@captain@
privacy@care@
recruit@careers@
sales@central@
service@client@
shop@clinic@
staff@consulting@
support@contact-us@
web@core@
webmaster@corp@
welcome@corporate@
administrator@corporatesales@
all@creative@
ask@csm@
contactus@customercare@
cs@domain@
customerservice@employment@
email@enquiries@
general@europe@
inquiry@expert@
ir@facebook@
mailbox@fbl@
marketing@feedback@
master@finance@
media@friends@
pr@frontdesk@
press@group@
reception@head.office@
request@homes@
root@hotel@
sale@hotline@
school@house@
security@hq@
shopping@hrdept@
store@import@
studio@inquiries@
tech@intern@
www@internship@
ceo@investor@
company@IPhone@
compliance@jobs@
design@lead@
eng@logistics@
enquiry@management@
event@md@
global@me@
head@member@
headoffice@members@
help@mkt@
hi@moreinfo@
HR@mt@
infor@music@
job@network@
parts@newsletter@
personnel@no-reply@
product@orders@
sales1@owners@
smile@partner@
system@planning@
webadmin@postbox@
work@prepress@
adm@president@
alpha@prod@
apply@products@
business@project@
career@purchase@
concierge@qa@
data@receptionist@
director@recruiting@
export@recruitment@
food@reservation@
helpdesk@reservations@
international@returns@
manager@rh@
news@sac@
noreply@sales2@
online@science@
abuse@se@
academy@secretary@
account@sem@
accounting@seo@

メール配信のデメリット

ロールアドレスは、特定の役割を与えられたメールアドレスであり、メールを送信する側、多くは企業側にとってみれば、その利用はマーケティング上有効な手段と言えます。
しかしながら、ロールアドレスが含まれた宛先にメールを送信した場合、その到達率の低下や、迷惑メール報告の増加といったマイナス面を被る可能性があると考えられています。

実際にロールアドレスが一つでも含まれている宛先リストにメールを一斉送信した場合、配信停止の増加、到達率、エンゲージメント率の低下などそれを裏付けるデータも存在します。
零細企業や店舗などへはそれほど気にする必要はないと思いますが、従業員の多い中小企業や中堅企業大企業へは細心の注意が必要です。

先ほども述べた通り、ロールアドレスは個人のアドレスではなく、その役割に対して割り当てられているため、特定の役割以外はブロックしたり、迷惑メールフォルダにソートしたりする可能性があります。少なくとも、個人のメールアドレスではないため、メールの受信に同意している可能性はありません。

まとめ

たとえば会員登録してくれたユーザーにはinfo@、購入者にはmarketing@、リピーターにはsales@、問い合わせ対応にはsupport@といった形で、送信用メールアドレスを分けられるので、ロールアドレスの活用は、効率的かつ効果的な販促活動の推進が期待できます。

しかし、宛先リストにロールアドレスが含まれている場合のデメリットについては、考えておく必要があると言えるでしょう。

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