第三者配信とは、媒体社や各メディアではなく第三者が提供するアドサーバーを通じ、広告主が広告を配信する仕組みです。3PAS(Third Party Ad Serving)とも呼ばれます。
第三者配信によって、複数の媒体に掲出する広告を一元管理できます。

結果として広告配信や効果測定を自由に行ことができるため、広告主にとっては、入稿の手間がなくなるなどキャンペーン管理が容易になり、広告の運用における人的な負担軽減にもつながります。
また広告の効果測定の際にも、複数の媒体を一度に比較できるため、どんな広告がどのような媒体で効果があったのか簡単にわかります。

第三者配信によってコスト比較、効果測定から分析、新しい広告施策の投入など、スピーディーかつ効果的に行えるようになります。それを続ければ、さらにバランスの良い広告配信を実現できるでしょう。

第三者配信では、リスティング広告やバナー広告、純広告、アフィリエイト広告といったさまざまな広告種別が一度に管理できます。
またユーザーの反応を見ながら効果的な広告を掲出し、効果の出ないものは即座に広告配信を止めることができます。

第3者広告配信の画像
Pixabay画像:第3者広告配信の画像
加えて、過去に自社サイトを訪れたユーザーにはAではなくBパターン、5回以上フリークエンシーのあるユーザーにはFパターンの広告を出すといった形で、クリエイティブのだし分けが叶います。
広告を表示回数でだし分ければ、適宜コンテンツを変えてユーザーを飽きさせることなく、ブランドの認知度をアップさせられるでしょう。
そもそも広告を掲出する意味は、クリックを誘発することではなくコンバージョンの獲得にあります。

もし自社が数十、数百以上の広告を複数メディアで同時に配信している場合、その広告の中でどの広告が「価値」を持っているか容易に見分けられます。

不特定多数のユーザーがそれぞれのシチュエーションで、それぞれのモチベーションでもって広告に接触し、どんな過程を経てコンバージョンに至ったのか。
多くの場合、一つ一つのメディアで個別に分析している時間はありません。

第三者配信の導入によって、その分析は容易になり、1クリックごとにどれくらいの広告コストがかかったのかも知ることができます。
適切な予算配分、コンテンツの制作、効率的なコンバージョンの獲得への近道となるかもしれません。

(このページは2014年に掲載した記事を2015年と2021年に加筆修正更新したものです)