アンタイム (untime) とは、ライブ中継などで正確なテレビCMの時間があらかじめ定まっていないこと。
ワイドショーやスポーツ中継で、CMに入る時刻を決めず番組の進行具合に合わせて、副調整室が操作して送り出します。

送出時はディレクターが副調整室から、テイクキー(TAKEキー)を手動で操作します。
副調整室は番組制作に使用する機器を操作して、音声・映像などを調整するための操作室。
副調整室はサブコントロールルームとも呼ばれており、番組制作の中では中枢的存在です。

テレビのスポーツ中継
Pixabay画像:テレビのスポーツ中継
アンタイム (untime) とは反対に、CMに入る時間があらかじめ決まっているものを「フィックスタイム」「確定タイム」「リアルタイム」といいます。
アンタイムはワイドショーやスポーツなどライブ中継で使われていますが、フィックスタイムはドラマやバラエティー番組など録画番組で採用されています。

生中継の番組でフィックスタイムを採用すると番組の最中にCMが入り、トークの途中で映像が切れるデメリットがあります。
生放送中に決まった時間でCMが流れてしまうと、視聴者からクレームが届いてしまうでしょう。

テレビ局がアンタイムとフィックスタイムを上手に活用してくれるお陰で、番組を楽しく見ることができるのです。

(このページは2014年に掲載した記事を2015年と2021年7月に加筆修正更新したものです)