回読率とは、新聞や雑誌における1部あたりの閲読人数のことです。たとえば4人家族全員が新聞を読む場合、その新聞の回読率は4になります。
マーケティングにおいて回読率は媒体を選ぶための重要な指針となり、回読率のいいメディアに広告を出すと、それだけ多くの人の目に届く可能性が高くなるのです。

つまり費用を抑えて効果を上げるためには、回読率は欠かせないチェックポイントだといえるでしょう。
そのため、マーケティングでは、新聞や雑誌の発行部数そのものだけでなく、推定総読者(到達読者)数にも注目します。

推定総読者数とは、発行部数に回読人数を掛けた数字です。
ただし回読率というのは、あくまでも新聞や雑誌など、広告を掲載している媒体に対する閲覧だというのを忘れてはいけません。
回読率イメージ画像
広告においてより高い効果を得るためには、広告そのものに対する閲覧率や、認識人数を把握する必要があります。
広告を見た人の割合は広告接触率、たしかに見た人の割合は広告注目率、その上で広告をじっくりと読んだ人の割合は広告精読率としてそれぞれ表されますから、回読率と合わせてマーケティングの参考にしましょう。

ちなみにビデオリサーチや日本雑誌協会が行った調査によると、広告接触率、広告注目率ともに記事広告・タイアップ広告よりも純広告のほうが高いことがわかっています。
しかしこれが興味関心度や購入・利用意向度になると、記事広告タイアップ広告のほうが上回る結果となるため、広告を出す目的に合わせて媒体や形態を選ぶことが重要だといえるでしょう。

また、マスコミ4媒体(4マス媒体)であるテレビ・ラジオ・新聞・雑誌のうち、もっとも回読率が高いのは雑誌です。
雑誌は回読率に加えて保存率も高いため、そこに載せた広告は長期にわたってたくさんの人の目に触れることが期待できます。それに加えて、専門誌の場合はより保存率が高まる上に、読む人の興味や必要の方向性が絞れるため、効果の高い広告を打ち出すことが可能になります。

広告を出す際には、できるだけたくさんの人の目に触れる媒体を選ぶのが普通です。
しかしそのためには発行部数など、その媒体そのものの数字だけに注目していては情報不足。回読率を含め、もっとも高い効果が得られる媒体や形態を選んで広告を出稿することが大切です。

(このページは2014年に掲載した記事を2015年と2021年9月に加筆修正更新したものです)