広告嫌いの決裁者に読ませる「ネイティブアド」とは?BtoBにおける記事広告の事例とメリット
「バナー広告を出しても、誰もクリックしてくれない」
「自社の商材は複雑すぎて、短いキャッチコピーでは良さが伝わらない」
多くのBtoBマーケターが直面するこの悩み。その原因は、ユーザーが**「広告を無意識に無視する(バナーブラインドネス)」**ようになっているからかもしれません。
そこで今、再注目されているのが「ネイティブアド(ネイティブ広告)」です。メディアの記事やSNSの投稿と同じ見た目で配信されるこの手法は、警戒心の強い決裁者にも自然に受け入れられ、深いブランド理解を促すことができます。
本記事では、BtoBにおけるネイティブアドの仕組みや種類、そして「嫌われない広告」として成果を出すためのポイントを解説します。
ネイティブアドとは?「バナー」との決定的な違い
【この章の要約】
ネイティブアドとは、掲載媒体の「いつものコンテンツ」に形式を馴染ませた広告のこと。ユーザーの体験を阻害しないため、ストレスを与えずに情報を届けられます。
広告らしくない広告
ネイティブアド(Native Advertising)の定義は、「掲載面にデザインやフォーマットを馴染ませ(Native)、ユーザーの体験を妨げない広告」のことです。
従来のバナー広告が「記事を読んでいるときに横から飛び出してくる邪魔な看板」だとすれば、ネイティブアドは「記事のリストの中に自然に混ざっている読み物」です。
もちろん「PR」や「Sponsored」といった表記は入りますが、ユーザーはそれをコンテンツの一つとして認識するため、クリックへの心理的ハードルが極端に低くなります。
なぜ今、BtoBで必要なのか?
特にBtoBの決裁者(社長や部長クラス)は、リテラシーが高く「あからさまな売り込み」を嫌います。
彼らは「何かを買いたい」のではなく、「自社の課題を解決する情報が知りたい」のです。ネイティブアドはこのニーズに対し、「広告」ではなく「情報(コンテンツ)」としてアプローチできるため、質の高いリード(見込み客)を獲得しやすい傾向にあります。
BtoBで使われる2つの種類(インフィード型・記事タイアップ型)
一口に「ネイティブアド」と言っても、大きく分けて2つのタイプが存在します。予算と目的に応じて使い分ける必要があります。
インフィード広告(SNS・ニュースアプリ)
Facebook、Twitter、SmartNewsなどの「タイムライン(フィード)」の中に流れてくる広告です。
- 特徴:クリックすると自社のLPや記事ページへ飛ぶ。
- 費用感:クリック課金型が主で、少額から運用可能。
- BtoB活用:Facebook広告などが代表例。ターゲットを絞り込んで配信できるため、費用対効果が高い。
記事広告(メディアタイアップ)
「日経ビジネス」や「ITmedia」などの有名ビジネスメディアに、編集部が取材したような体裁で記事を掲載してもらう手法です。「アドバトリアル(Advertorial)」とも呼ばれます。
- 特徴:メディアのドメイン内に記事が置かれ、そのメディアの読者(会員)にメール等で告知される。
- 費用感:1本あたり100万円〜数百万円(掲載費+制作費)。
- BtoB活用:「有名メディアのお墨付き」が得られるため、信頼獲得やブランディングに絶大な効果がある。
決裁者にこそ効く!BtoB活用3つのメリット
「バナーブラインドネス」を回避できる
多くの人は、Webページを見た瞬間に「右側と上部は広告エリアだ」と無意識に認識し、視線を外す習慣がついています(バナーブラインドネス)。
しかし、ネイティブアドは「メインコンテンツ(記事列)」の中に表示されるため、ユーザーの視線の真ん中に入り込むことができます。これにより、通常のバナー広告と比較して高いCTR(クリック率)が期待できます。
複雑な商材を「ストーリー」で説明できる
BtoB商材(SaaSやコンサルティングなど)は、バナーの狭いスペースだけで魅力を伝えるのが困難です。
ネイティブアドであれば、クリック先に「読み応えのある記事」を用意することで、課題提起から解決策までを順序立てて説明(ストーリーテリング)できます。「なぜこのツールが必要なのか」を深く理解した状態で問い合わせに来るため、商談の質が高くなるのが特徴です。
潜在層(まだ探していない層)にリーチできる
リスティング広告は「検索している人(今すぐ客)」には最強ですが、「まだ課題に気づいていない人」には届きません。
ネイティブアドは、ニュースやSNSを見ている人がターゲットです。「業界の最新動向」や「他社の成功事例」といった切り口で接触することで、潜在的なニーズを掘り起こすことができます。
成功の鍵は「売り込み」を捨てること
ネイティブアドで失敗する最大の要因は、中身が「ただの宣伝」になってしまうことです。
ユーザーは「役に立つ」からクリックする
広告の見た目を記事に似せても、クリックした先が「今すぐ購入!50%OFF!」というゴリ押しのLPでは、ユーザーは「騙された」と感じて即離脱します。
ネイティブアドの遷移先は、あくまで「ユーザーにとって有益な情報(記事LP)」であるべきです。
- × 失敗例:自社ツールの機能一覧と価格表だけのページ
- ○ 成功例:「なぜ今、経理のDXが必要なのか?」を解説し、解決策の一つとして自社ツールを紹介するページ
「読ませるLP」の作り方はこちら
ネイティブアドからの受け皿には、読み物型のLP(記事LP)が最適です。具体的な構成については以下の記事を参考にしてください。
信頼を積み重ねてリード化する
記事を読み終え、ユーザーが「なるほど、勉強になった」と感じたタイミングで、初めてオファー(提案)を出します。
ここでも「購入」を迫るのではなく、「詳しい資料はこちら(ホワイトペーパー)」や「事例集をダウンロード」といった、ハードルの低いゴールを用意するのがBtoBの定石です。
まとめ:広告を「邪魔者」から「有益な情報」へ
ネイティブアドは、広告嫌いの現代人に対して、唯一「読む姿勢」を作らせることができる強力な手法です。
- デザインを馴染ませる:ユーザーの体験を阻害せず、自然にクリックを促す。
- 目的で使い分ける:低予算ならインフィード型(SNS)、信頼重視ならタイアップ型。
- 中身はコンテンツ:売り込みではなく、課題解決のノウハウを提供する。
「自社の強みは、しっかり説明さえすれば伝わるのに…」とお悩みの方は、ぜひネイティブアドの導入を検討してみてください。
なお、ネイティブアド以外の広告手法も含めて比較検討したい方は、以下の全体ガイドをご覧ください。
» BtoBのWeb広告選び方ガイド|種類一覧と費用対効果を高める戦略
その「記事広告」、ターゲットに届いていますか?
どんなに良い記事を作っても、決裁者の目に触れなければ意味がありません。
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参考サイト・出典:
(この記事は2014年に掲載した記事を22年26年に加筆修正更新したものです)
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