CTRとは、Click Through Rate (クリック・スルー・レート) の略で、インターネット広告やWebサイトが表示された回数(インプレッション)のうち、利用者が実際にクリックした回数を示す割合のこと。
クリックスルー率やクリック率、クリックレートともいいます。

CTRは広告やサイトの効果を測定する指標となるため、広告運用やSEOの分野でよく参照される数値です。
CTRの高さは、閲覧者の広告内容への興味の有無を意味します。
そのためCTRが高い広告は、誘導効果の高い広告、効率のよい広告です。

CTRの計算式は、広告のクリック数÷広告が表示された回数×100
1000回表示された広告を30人が商品リンク(もしくは広告枠)をクリックした場合は3%
つまりインプレッションに対してクリック数が増えるほど、CTRは高くなります。

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PIXTA画像:スマホ画面をタップ

インターネット広告では、通常、CTRが高ければ高いほどよい広告と考えられます。
理由として、CTRが高くなるほどWebページへの閲覧者が増加することを意味するからです。
閲覧者が増えると、それだけCVR(コンバージョンレート)が上がる可能性があります。
CVRとは、閲覧者がインターネット広告を経て設定した成果行動(会員登録や購買行動、資料請求など)に至った数のことです。

またリスティング広告の場合、CTRが高いと広告の品質スコア(品質インデックス)が上がる可能性があります。
品質スコアとは、リスティング広告の入札キーワードに対する10段階の評価指標のことです。
品質スコアが高いほど、広告掲載される可能性が高くなります。
品質スコアが上がると、広告ランクが上がる可能性があり、結果として広告のクリック単価を下げることができます。

CTRの良し悪しの基準として平均CTRが参照される場合が多々あります。
ですが平均CTRは、表示される検索エンジンや掲載位置、キーワードなどによって異なります。
また掲載する広告のジャンル(業界)や種類(リスティング広告かディスプレイ広告か)などでも、平均CTRは変動します。
WordStream社がGoogle広告 (旧Google AdWords) の平均CTRを業界と広告種類ごとに算出しているので参考にしてください。

CTRはさまざまな要因によって変動するため、掲載する広告によって目標とする値の設定は変わってきます。
そして目標とするCTRの達成には、閲覧者の興味関心と広告内容が合致する広告媒体を選び、クリックに繋がる広告内容にすることが必要です。
広告のターゲットとなる閲覧者の行動や興味関心に基づいた広告内容とすることで、CTRの向上からコンバージョンへつなげることができます。

(このページは2014年に掲載した記事を2015年と2021年7月に加筆修正更新したものです)