PRMとは、パートナーリレーションシップマネジメント(Partner Relationship Management)の略称です。
PRMは、企業がその販売店や代理店小売業者など、ビジネスパートナーとの関係を強化するための、マーケティングプログラムのことを言います。
パートナーシップ
これに対し「CRM(カスタマーリレーションシップマネジメント)」は、顧客との良好で長期的な関係性の構築維持を目指すものです。
eビジネス全盛期にはCRMを利用することで、ベンダーが卸業者・代理店・小売業者を入れずに直接顧客と関係を作る、ダイレクトマーケティングが流行りました。

しかし、日本は商習慣が複雑で、「中間業者抜きで情報システムを導入し、ダイレクトマーケティングをすることは困難」であることが判明しました。
「中間業者を外すことはできない」結論に達した企業やITベンダーは、中間業者との関係強化のためにPRMを重視するようになりました。

PRMは、ベンダー企業がパートナーの販売代理店や小売業者と知識を共有して関係を強化し、全体の利益向上を目指す仕組みとなっています。
2000年代初頭に製造業などが、PRMソフトの導入を始めました。
インターネットの普及により、顧客との関係性が変化したのが要因となっています。

PRMソフトには、このような顧客との関係性の変化に対応するため、引き合い情報の共有・再配布・製品カタログ情報の提供・代理店側の教育サポート、といった機能を持っています。
PRMは自動化が進み、様々な点でワークフローが効率化できます。

ベンダー企業がWebサイトやランディングページを持っていれば、顧客は直接サイトを訪問します。
そこでベンダー企業は、代理店の中から顧客にマッチした会社を選んで、紹介する仕組みができるのです。
(このページは2014年に掲載した記事を2019年と2021年5月に加筆修正したものです)