ツーティアプログラム(2tier program)とは、オンライン広告の一種であるアフィリエイトの報酬制度のひとつです。ツーティアやツーティア・アフィリエイトと呼ばれることもあります。

“tier” とは、「段階」や「階段」を意味する英単語であり、“2tier”は「2段階」や「2階建」のことです。つまりツーティアプログラムは、アフィリエイトによって2段階の報酬が発生する仕組みといえます。

3段ケーキの階層
Pixabay画像:3段ケーキの階層

アフィリエイトとは成果報酬型広告

アフィリエイトサイトと呼ばれるウェブサイトやブログ上で商品やサービスを紹介し、商品やサービスの購入・申込を促します。
アフィリエイトサイトに設置してあるアフィリエイト用URLから、購入・申込にいたると、サイトの運営者(以下「アフィリエイター」という)に成果報酬が支払われる仕組みです。

アフィリエイトには、Amazonアソシエイトなどのように、事業者自身でアフィリエイトの仕組みを提供している場合もあります。しかし多くは、専用のアフィリエイトシステムを保有し、広告主とアフィリエイターの仲介をする事業者が介在しています。

この事業者を「アフィリエイトサービス事業者(Affiliate Service Provider)(以下「ASP」という)」と呼びます。ASPには、A8.netを運営する株式会社ファンコミュニケーションズ(東京・渋谷、東証第一部)などがあります。

ツーティアプログラム(2tier program)は

一部のASPが採用しているアフィリエイターの募集を効果的に行うための報酬制度です。
その仕組みは、ASPに登録をしているアフィリエイター(以下「親アフィリエイター」という)が、アフィリエイトサイト上でASPを紹介します。

親アフィリエイターの紹介用URLから、別のアフィリエイター(以下「子アフィリエイター」という)がそのASPに登録します。
この場合、親アフィリエイターは子アフィリエイターの紹介者です。紹介者になると、子アフィリエイターの成果報酬によって、親アフィリエイターにも報酬が入るようになります。

親アフィリエイターに入る報酬額は、ASPによって異なります。商品やサービス単位で決まっていたり、一定期間中に子アフィリエイターが獲得した報酬の一定割合分となっていたりなど、さまざまです。

またASPによっては、紹介できる人数の制限がある場合もあります。
アフィリエイトには、更に発展して、3tierや4tierなど、紹介者に入る報酬対象を広げた制度も存在します。
ですが実際は、システム上の問題(負荷)から2tierがほとんどです。

(このページは2014年に掲載した記事を2015年と2021年に加筆修正更新したものです)