マーケティング戦略(Marketing strategy)とは、大きく分けて「基本戦略(戦略的マーケティング)」と「実行戦略(マーケティング戦略)」の2つです。

「戦略的マーケティング」は、企業経営の大きな方向性を決める「基本戦略」のことを言います。
「どのような」強みを持つ商品を、「どの」ターゲットへ向けプロモーションを行うか、競合との差別化などについてマーケティングの方向性を考えることも「基本戦略」です。

「マーケティング戦略」は、戦略の施策を実行するための「実行戦略」、つまり「戦術」のことを言います。
正しい「基本戦略」の立案をしてから、「戦術」を用いて施策を実行することが望ましいでしょう。
仮に「戦術」が間違っていたとしても、「基本戦略」が正しければ、早い段階で立て直すことが可能になります。

マーケティング戦略
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基本戦略を立てるときは、「売り上げやシェアが伸び悩んでいる」など、会社の利潤獲得の障害になっている経営課題を、理解しなくてはなりません。

施策は、方向性を決める概念である基本戦略立案の過程ではなく、戦術によって実行します。
課題解決を効率よく行うための戦術は、「フレームワーク」です。
「フレームワーク」の代表的なものには、「4P戦略(マーケティングミックス)」があります。

「4P戦略」では基本戦略の施策実行のため、4つの要素が必要です。
商品・サービスである「売り物」、その価格である「売り値」、お客様との接点である「売り場」、お客様への情報提供である「売り方」、これら4つの要素を実行していくことになります。

(この記事は2014年に掲載した記事を2015年と2021年5月に加筆修正したものです)