チャネルリーダーとは商品・情報の流通経路で主導権を握り、流通をコントロールする企業のことでチャネル・キャプテンとも言われています
流通経路において人材力・経済力・把握力など、総合的なパワーが大きいものがチャネル・リーダーとされます。

時代とともに変化をしてきたチャネル・リーダーですが、江戸時代中期から戦前まで主導権を握っていたのが卸売業。
戦後の高度経済成長期に入ると、製造系のメーカーが強くなり製品を大量生産しました。

大量に販売するためにメーカーがネットワークを構築していき販売経路を増やしていきます。
その後、大規模小売業が成長し始め小売店が主導権を握りはじめました。

アメリカ国旗とリーダー
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2000年頃からはインターネットが普及しはじめ、楽天やAmazonなどのネット通販が主流になってきました。
ネット通販は卸売業・小売店を介入させず、生産者と消費者で直接やり取りができます。

そのため消費者は気になる製品・サービスを住んでいる場所や時間に関係なく、いつでも・どこでも購入できます。
インターネットが主流の時代はこれからも続く可能性が高く、チャネル・リーダーは消費者に移行していくとされています。

現時点でのチャネル・リーダーは大規模小売業ですが、シェアが拡大し価格競争が激化している状態です。
このまま価格競争が続くとメーカー・小売りとも十分な利益が確保できない事態が起きてしまいます。

このような状況を打破するために、収益の見込めるチャネルを主力にして、低収益チャネルを補助的な役割とする方法が取られています。

その他に一般的な店頭販売とは異なるインターネット販売を活用し、消費者にチャネル・リーダーを任せて収益を狙う手法もあります。

(このページは2014年に掲載した記事を2015年と2021年6月に加筆修正更新したものです)