faxdmメール営業問い合わせフォーム営業代行サービス

BtoBマーケティングの重要KPI・用語集|CPA・ROAS・LTV・CACの計算式と適正目安

  
BtoBマーケティングのKPI分析ダッシュボード。CPA、LTV、ROAS、CACなどの重要指標が表示された画面と、それらを分析するビジネスリーダーのイラスト。
\ この記事を共有 /
BtoBマーケティングの重要KPI・用語集|CPA・ROAS・LTV・C...

BtoBマーケティングのKPI分析ダッシュボード。CPA、LTV、ROAS、CACなどの重要指標が表示された画面と、それらを分析するビジネスリーダーのイラスト。

「広告のCPA(獲得単価)が高騰して困っている」
「上司からROAS(費用対効果)を出せと言われたが、計算方法がわからない」

マーケティング活動は「投資」である以上、効果測定が欠かせません。
しかし、多くの担当者が「CPA(安く獲ること)」だけに囚われ、その後の「LTV(いくら利益が出たか)」を見落としがちです。

BtoBビジネスにおいては、目先の獲得コストが高くても、長期的な回収が見込めるなら「Goサイン」を出すべき局面があります。
本記事では、現場で使う基本指標から、経営判断に直結する重要指標(LTV・CAC)まで、BtoBマーケティングで必須となるKPIを計算式付きで徹底解説します。

効果測定の基本:なぜKPIが必要なのか?

用語の解説に入る前に、まずは目標設定の基本構造を押さえておきましょう。
ビジネスには必ず「KGI(最終ゴール)」と「KPI(中間ゴール)」が存在します。

用語 意味 BtoBでの例
KGI
(Key Goal Indicator)
重要目標達成指標。
最終的に達成すべき数値。
年間売上10億円
新規受注数100件
KPI
(Key Performance Indicator)
重要業績評価指標。
KGI達成のための中間目標。
リード獲得数
商談化率
CPA

「なんとなくブログを書く」「とりあえず広告を出す」のではなく、「売上(KGI)を達成するために、今月はリード(KPI)が何件必要か?」と逆算して動くのがマーケティングの鉄則です。

【現場編】広告・集客の基本指標(計算式と意味)

主にWeb広告やSEO担当者が、日々の運用管理画面でチェックすべき指標です。

CPA(Cost Per Acquisition):顧客獲得単価

計算式: 広告費用 ÷ CV(コンバージョン)数

「見込み客(リード)を1件獲得するのにいくらかかったか」を表す、最もポピュラーな指標です。
一般的に、この数字は低いほうが良いとされます。

例: 10万円の広告費で、10件の資料請求があった場合
100,000 ÷ 10 = CPA 10,000円

※注意:CPAを下げることだけを目的にすると、「質の悪いリード(冷やかし)」ばかり集まってしまい、後の営業工程で苦戦することがあります。

ROAS(Return On Advertising Spend):広告の費用対効果

計算式: 売上 ÷ 広告費用 × 100(%)

「広告費に対して、何%の売上が返ってきたか」を表します。
ECサイト(BtoC)では最重要指標ですが、BtoBでは「リード獲得時点では売上が確定しない」ため、正確に計測するのが難しい場合があります。

CVR(Conversion Rate):転換率

計算式: CV数 ÷ サイト訪問数(セッション) × 100(%)

サイトに来た人のうち、何割が問い合わせ等のアクションをしてくれたか。
BtoBのLP(ランディングページ)では、一般的に1%〜3%程度が目安と言われています。

【経営編】BtoBで真に見るべき重要指標(LTV・CAC)

ここからが本記事の核となるパートです。
サブスクリプション(SaaS)や、リピート発注が前提のBtoBビジネスでは、現場のCPAだけでなく、以下の経営指標を見なければ正しい判断ができません。

CAC(Customer Acquisition Cost):顧客獲得コスト

計算式: (広告費+人件費+ツール費など) ÷ 新規契約社数

CPAと似ていますが、範囲が違います。
CPAは「リード獲得単価(広告費のみ)」ですが、CACは営業マンの人件費なども含めた「最終的な1社の契約にかかった総コスト」です。

LTV(Life Time Value):顧客生涯価値

計算式: 平均購入単価 × 収益率 × 継続期間

「1社が契約してから解約するまでに、トータルでいくらの利益をもたらしてくれるか」という指標です。
BtoBビジネスは一度契約すると長く続くため、LTVは非常に高額になります。

黄金法則「ユニットエコノミクス」

では、広告費(CPA)はいくらまでかけて良いのでしょうか?
その答えが「ユニットエコノミクス(1顧客あたりの採算性)」です。健全なBtoBビジネスでは、以下のバランスが鉄則とされています。

LTV > 3 × CAC

(生涯利益は、獲得コストの3倍以上あるべき)

例えば、LTV(生涯利益)が300万円あるなら、CAC(獲得コスト)に100万円かけても十分元が取れます。
「CPA 1万円が高い!」と嘆く前に、自社のLTVがいくらなのかを計算してみましょう。実はもっと投資を踏める(アクセルを踏める)状態かもしれません。

LTV(顧客生涯価値)とCAC(顧客獲得コスト)の理想的なバランスを示す天秤。「LTV > 3 × CAC」が健全な投資基準であることを表現。

▲ 黄金法則「LTV > 3×CAC」。獲得コストの3倍以上の利益が見込めるなら、積極的な投資判断が可能です。

フェーズ別KPI設定の実践例(The Model型)

最後に、組織全体でKPIをどう分担すべきか整理します。
現代のBtoB組織(The Model型)では、プロセスごとに追うべき数字が異なります。

部門・フェーズ 追うべきKPIの例
マーケティング
(集客)
・リード獲得数
・CPA(獲得単価)
インサイドセールス
(育成・打診)
・有効商談数
・案件化率
フィールドセールス
(商談・クロージング)
・受注数(新規契約数)
・受注率
カスタマーサクセス
(定着・継続)
・解約率(Churn Rate)
・LTV(生涯価値)

このように役割分担することで、「マーケティング部門が質の悪いリードばかり集める」「営業がフォローしない」といった部門間の対立を防ぎ、全社で売上(KGI)を目指す体制が整います。

まとめ:木(CPA)を見て森(LTV)を見ず、にならないように

KPIはあくまで「健康診断の数値」です。
一つの数値(CPAなど)だけを見て一喜一憂するのではなく、全体最適(LTVやROI)の視点を持って投資判断を行うことが、マーケターの腕の見せ所です。

【本記事のポイント】

  • 現場は「CPA」「CV数」を、経営は「LTV」「CAC」を見る。
  • 「LTV > 3倍のCAC」が健全な投資ライン(ユニットエコノミクス)。
  • 部門ごとにKPIを分け、ボトルネックがどこにあるか特定する。

💡 コストを抑えて、確実に決裁者に届けるなら

「CPAが高騰して、Web広告での新規獲得が厳しくなってきた…」
そんな時は、Web以外のチャネルも検討してみませんか?
「FAX DM」なら、クリック単価や競合入札に左右されず、1通数円〜という圧倒的な低コストで、企業の決裁者に直接アプローチが可能です。

KPI・効果測定に関するよくある質問

Q. BtoBのCPA(リード獲得単価)の相場はどれくらいですか?
A. 商材や手法によりますが、目安として以下のような相場感です。
・ホワイトペーパーDL(Facebook広告等):5,000円〜15,000円
・リスティング広告(指名検索):3,000円〜10,000円
・リスティング広告(一般ワード):10,000円〜30,000円
これ以上高い場合は、ターゲット設定やLPに問題がある可能性があります。
Q. ROIとROASの違いは何ですか?
A. ROASは「売上」ベース、ROIは「利益」ベースの指標です。
・ROAS = 売上 ÷ 広告費(広告の回収率を見る)
・ROI = (利益 – 広告費) ÷ 広告費(ビジネス全体の投資対効果を見る)
最終的な事業の健全性を判断するにはROIを見る必要があります。

コメント

メールアドレスが公開されることはありません。 ※付きの欄は必須項目です。
コメントへの投稿は、このページに掲載されます。削除依頼は可能です。

Comment

Copyright©faxdm屋ドットコム,2025All Rights Reserved.